Monday, October 23, 2006

Step Back In Time

 澄みきった青空と、ちょっぴり肌寒く感じる秋の風。気持ちの良いお天気のもと、10月のワシントンDCは週末ごとに、各地で催し物が行われています。私たちが、今週末に行ってきたのは、" Claude Moore Colonial Farm"  です。日本でいう ”明治村” ”江戸村” のように、1771年のアメリカ、ヴァージニア州の農場や農民の暮らしぶり様子を再現した場所なんです。

 まずは、写真でご紹介しますね。


羊の毛をよりながら、紡いでいるところです。1771年当時は、羊の毛糸で就寝用の靴下を編んだり、ショール(肩掛け)を編んだりしたそうですが、セーターを着る習慣は、まだなかったそうですよ。その代わり、冬はフェルト生地のスカートを何枚も重ね着したりしていたそうです。実際、今でも、写真の糸を紡いでいる女性は、そうした生き方を実践して暮らしているそうですが、雪が降る2月でも、セーターがなくても、ちっとも寒くないそうですよ!
 子ども達が “こんなの初めて見るわ!”ってな感じで興味深げにみているのも かわいいですよね♪



  人形劇です。大人も子供も、喜んでみていました。 テレビもインターネットもない時代の 大事な娯楽です。実際、青空の下で人形劇を見ている 現代っ子たちも、とても楽しいでいました。






 左の写真は、鳥の丸焼きと、ソーセージ(下の黒い鍋の中)です。美味しい香りが、風に乗ってきて、鼻をくんくん。
パンにはさんでいただきます。

 ただし、実際の1771年ごろのアメリカ ヴァージニア州では、このような食生活ではなかったようです。とうもろこしとハム。そして季節の野菜と果物を少しだけ・・という質素な生活だったようです。この頃は、まだイギリスの植民地としてキングジョージ3世の支配下にあったそうです。そして隣の家まで800メートルから3.2キロくらいあり、一番近くの町まで出るには、徒歩で丸1日。馬に乗っていけば、半日かかったということなんですね。約240年の短い間に、わたしたちの生活はすっかり変わってしまったのですね。


 これは、子供たちのお祭り用の遊びで
" Bob for Apples" とよばれるものです。樽の中に水がはってあり、りんごが浮かんでいます。そして、子供たちが手を使わず、口だけでりんごをつかむと、そのりんごがもらえるというものです♪ 水上に浮かび上がっているりんごの枝をそっと口でつまむ子、自分の頭ごと、アヒルのように水面下にもぐらせ、樽の脇までりんごを追い込んで、がぶりとかじりつく子、本当に色々です。でも、これが意外に難しいんですよ・・・。もう私なんて、じれちゃいますけれど・・子供は、色々発想が柔軟で上手です。



 こういう場所にいくと、いかに現代の生活が物に支配されているか、考えさせられます。子供たちの遊び道具として用意されたものは、ただのロープたち。でも、数人の子供が集まるうちに、それが綱引き(tug of war)になったり、大縄跳び(jump rore) になったり。そして、こうした遊びは1人ではできませんから、初めて会う子どもたちが、一緒に遊べるように自然に集まってきます。テレビゲームやパソコンに慣れたアメリカの現代っ子たちも、みんなで一緒の楽しい汗をかきました。シンプルに生きていくことは大切ですね。

 さて、refresh したところで、今週も1週間、楽しくいきたいと思います。皆さんもお風邪などひかれませんように。

  

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