Wednesday, April 26, 2006

アメリカの小学校 ⑤

 こんにちは。こちら、ワシントンDCは晴れ。でも気温46.7F (≒8度)は 昨日までの初夏のような暖かさからは 程遠い、薄いセーターを羽織るほどの肌寒さです。日本も関東地方は肌寒い日が続いているようですね。どうぞ皆さん、お体ご自愛くださいね。

 さて、今日は久しぶりにアーリントン郡の小学校の話題です。 

 アメリカでは、寄付のことを Donation (ドネイション)といいますが、家庭で不要になった子どもたちの古服や生活用品などはDonation のお店にもって行き、寄付をすると、その中古品の対価分だけ、税金から免除してもらえる などというシステムがあります。 不用品をリサイクルショップに買い叩かれたり、Garage Sale (ガレージセール・家の車庫を使って祭日などに道行く人に家庭内中古品を売る)で貴重な一日を無駄にしたくない・・と思う人には、このDonation System はかなり便利といえるでしょう。

 でも、もっと 温かいDonation の仕方があります。

 それが、写真のこちら。娘の通っている小学校で行われているDonation で、

 “アフリカの子ども達に自転車を贈ろう!”

 というものです。子どもたちの自転車は、体の大きさに合わせて、サイズが分かれますよね。ですから、おのずと家庭内の Garage(車庫)にも 小さくなった自転車が誰に使われることもなく眠っている・・なんてこともあるわけです。

 そんな自転車を学校に集めて、アフリカの子ども達に有効に使ってもらおう!というわけなんです。これは、学校とPTAの協賛で、いかにもアメリカらしいなと私が1人笑ってしまったのは、当日、自転車を寄付した人には “ドーナツひとつ差し上げます!” ということで、朝から学校の敷地では、ドーナツを むしゃむしゃ しながら大人も子どもも談笑する声がこだましていました。なんて陽気な・のんきな国なんだろう!

 さて、集まった自転車は72台!一つ一つに "Dear Our Friend in Africa "(親愛なるアフリカの友達へ) というメッセージカードと共に、贈呈した子どもが自分の名前を書き込むようになっています。アフリカの子どもたち、アメリカの子どもたち、そして 日本の子供たちも みんな加わって、海を越えた国を超えた、平和な世界を築いてほしい・・・そんな願いをこめて、この催しをみていました。

 余談になりますが、これらの催しは、学校とPTAが年度始めに決めていくもので、いわゆる学校に独自性がもてるわけです。ほかのアーリントン郡の学校では、もしかしたら全然違う形のボランティアがあるかもしれません。一律に同じことをやるよりは、学校のカラーが出やすくて、かかわっている人たちも楽しいのかな?なんてことも思います。ちなみに、昨秋には、不要になった “こどもの靴” を贈ろう!という企画もありました。こちらもずいぶんと集まっていたようですよ!ただし、これには "Please wash your shoes before you bring them to school." というおまけメッセージがあって、泥つきの靴はもちろん、いわゆる “臭い靴は そのままもってこないでね~!”というメッセージです。思わず笑ってしまいました。

 皆さんのまわりには、どんなボランティアや、心のこもった寄付の仕方があるでしょうか?

 では、また月曜日にお目にかかりましょう!楽しい週末をお過ごしください。



 

1 Comments:

Anonymous Anonymous said...

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9:40 PM  

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