Thursday, May 25, 2006

Hello Friends ③ 後編

 皆さん、こんにちは。今日は“飼い主のいない犬達の里親”としてボランティアをされているダグさんへのインタビュー 後編(和訳版) をお届けします!!

 僕はダグ(Doug)です、日本式にいえばDaguですね。バージニア州に住んでいますが、日本の会社で働いているため、年に4‐5回は日本とアメリカを行ったり来たりしています。日本の食べ物は大好きですし、他国の料理をするのも好きなんですよ。奥さんと僕は 料理をしたり、新しい物を食べてみたりするのが とっても楽しみなんです。そして、なるべく、自然で有機飼育や農法によってできたものを食べたいと願っています。僕の家族は、僕自身といずみ(奥さま)、1歳の息子の泰貴 そして、毛深くて斑点のある兄弟分のピーディーでなりたっています。ピーディーは僕たちが里親になった12匹目の救助犬です。とっても良い子なので、ずっと一緒に暮らすことにしたのです! (注:ピーディー君は、写真一番下、向かって左のワンちゃんです。)


ヒロミ:ダグさん、こんにちは!今日はあなたの貴重な経験談を私たちに聞かせてくださってありがとうございます。最初に 飼い主のいない動物達への里親ボランティアについて概要を教えていただけますか?

ダグ:数年前に、夫婦で何かボランティアをしたいと決めたんだよ。そして、二人とも動物が大好きだったから、自然のなりゆきで救助グループで働くことにしたんだ。そこは、キャピタルアニマルケアといって、犬や猫を保護したり、移動式の動物病院(車)で、DC近郊の犬や猫の不妊手術を施したりしている団体なんだ。特に これといった限定した仕事はないんだけど、僕たち、ボランティアは 救助された犬や猫を、新しい飼い主が見つかるまでの間、自分の家で彼らを飼って、居心地のいい場所を提供しているんだ。収容施設にいれられているより、誰かの家庭のほうが 動物達にとってもずっといいからね。

ヒロミ:この地域の動物達は、どんな理由からホームレス(孤児)になってしまうのでしょうか?

ダグ:仕事をクビになって、奥さんに家から放り出されたんだよ(笑)!・・というのは冗談で、動物を飼おうと思う人たちは、彼らが10年、15年と長期にわたって、その動物達を世話しなければならないという自覚がないんだ。だから、人間の生活スタイルが変わったとき、飼っていた動物をどうしたらいいのか分からない。他の動物達は、虐待されたり、望まれずに生まれてしまった・・などの理由だよ。でも、ペットが過剰に増えてしまう 最大の理由は、動物達に不妊手術をしないからなんだ。これは、とても簡単な手術で、動物が過剰に増えてしまうのを抑えることができるんだよ。

ヒロミ:この地域で、どれ位の家庭が、キャピタルアニマルケアの団体に登録し、ボランティアをしているんでしょうか?

ダグ:正確な数字はしらないな。人によって、クリニック内でボランティアをするけど、動物達の里親にはならないこともある。僕たちも、今現在は里親をしていないんだ。家の中に2人の子ども(1歳のお子さんと犬のピーディー君)がいるから手一杯なんだよ!将来、また里親になると思うんだけれど、今は、違うやり方で、ボランティアをしているよ。

ヒロミ:今までに里親として、何匹の犬を家庭で保護してきたのですか?そして、それはどんなものでしたか?

ダグ:今までに12匹の犬を里親として、家に迎え入れたけどね、彼らはそれぞれ みんな、違っていたよ。里親になってみる、ひとつ大きな魅力は、多くの違った犬の性格を経験できるということだと思う、でも、彼らをずっと飼い続けなくてもいいわけだから。僕たちがあずかった犬のほとんどが子犬だったよ-とっても可愛い、でも、しつけをしなくちゃいけないから大変だよ。ほとんどの犬は1-2ヶ月あずかっているうちに、あたらしい飼い主がみつかるんだ。僕たちは、今でも、僕たちがあずかっていた犬達の新しい家族を訪ねることがあるよ。彼らが飼い主に愛され、永遠の家があるのをみるのは、本当に嬉しいことなんだ。僕らの家の壁には、預かっていた犬の写真を飾っていてね、彼らが僕たちにくれたすばらしい想い出を今でも話しているんだ。

ヒロミ:どうして、あなた方ご夫妻は そのボランティアをしているんでしょうか。何があなたをそうさせるんでしょうか?

ダグ:もし、誰かが、週に数時間でもいいし、月に数時間だっていい。どんな形でか、ボランティアをしたら世界がどんなに素晴らしいものになるんだろう!多くの人たち(や動物達)が助けを求めてるんだ。僕らは、多くの助けがいらない状況にあって、それは本当に幸運なことなんだ。だから、助けの必要な人たちの生活を底上げすべく、ボランティアができるというのは 僕にとっては うれしいことなんだよ。

ヒロミ:では、最後の質問です。あなた方は、このボランティアから、何を学び、何を得ているのでしょうか?

ダグ:ボランティアは あなたの人生を豊かにするんだ。でも、それはお金によってではないよ。他の人を助けるということは、自分の心の中に歓びを感じることなんだ。僕たちの場合、僕たちの保護していた犬の1匹がすばらしい飼い主を見つけたとき、その犬のためにとてもハッピーな気持ちになるよ。たとえ、その犬が自分たちのもとを去って、さびしく思ってもね。
この報われた気持ちは、お金では買えないんだよ ― ただ、良いことをしたときにだけ、それを感じることができるんだ。

ヒロミ:日本の読者に何か、コメントをくださいますか?

ダグ:こうして、アメリカの文化をもっと知りたいと願ったり、もっと英語が上手になりたいと願う人々と何かを分かち合うことができるのは とても嬉しいことだね。読者の一人一人が、ほんの少しのことでよいから、自分の興味のあることにおいて、ボランティアの道をさがしてくれるといいと思うな。

ヒロミ:ダグさん、貴重なお時間をどうもありがとうございました。あなたの純粋なボランティア精神にはとても感激しました!

ダグ:褒めてもらって、どうもありがとう。でも、表彰されるためにボランティアをしているわけじゃないんだ。助けを必要としているものに対して、自分のできることをする。そして それが、自分にとって幸せな気持ちをもたらせてくれるんだ。 


編集後記:ダグさんご夫妻のような人たちに、里親になってもらった犬達は、とても幸せだと思いませんか。慌しい毎日の中で、自分の生活にばかりに目をむけている私自身、対談をさせていただいて、とても感銘をうけました。助けを求めるだけでなく、いろいろな形で、アメリカの中において貢献できることを探してみたいと思うようになりました。

 皆さんはどんなふうに感じられましたか?

 キャピタルアニマルケアの詳細はこちら・・・・ http://www.capitalanimalcare.org/

2 Comments:

Anonymous Anonymous said...

三女が小雨降る中を幼稚園に行きました。途中の空き地の隅にうずくまっている子犬を見てかわいそうで仕方がありません。でも幼稚園に行かなきゃ。帰りにも同じところで身寄りもなく震えているのを見て、「どうしても連れて帰る、お父さんが帰ってきたら飼って欲しいとお願いする」。家族五人に6番目が加わりました。メスでしたが、なまえは「ロク」。二三年たった頃でしょうか、近所に住んでいた基地勤務のアメリカ人若夫婦の飼っていた犬が、本国帰還命令に際してペットは連れて帰れないと大泣き。誰か里親を探しては見たものの、短期間では見つからず、結局ロクの妹になりました。名前は当然「ナナ」。ロクもナナも17年の生涯を全うして亡くなりました。今はその妹が居ますが、訳あって、名前はハチではありません。ひとつ跳んで「クリ」になっています。

9:17 AM  
Anonymous Anonymous said...

ヒロミさんこんにちは。
投稿の仕方を再度学んだので。
犬事情、ありがとうございました。

教会もようやくすべてがそろったという感じです。この前、覚えているでしょうか、「はまかぜ」という個別配布の無料週間新聞ですが、それに教会が紹介されました。以下のアドレスですので、見てみて下さい。
http://www.hamakaze.com/
http://www.hamakaze.com/yokosuka/yokosuka20060526/yokosuka.htm

9:53 AM  

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