Monday, March 20, 2006

アメリカのなかの“日本”②


 HOKUSAI 展に行ってきました! Washington D.C (ワシントンDC)内にある、Arthur M Sackler Gallery (アーサー・サックラー ギャラリー)に 葛飾北斎の作品が勢ぞろいしたのです。
 繊細なラインと 大胆な構図、ひょうひょうとしたユーモアのある彼の作品は、アメリカ人にもとても人気があります。訪れた日が祭日だったこともあり、会場は大混雑でした。 代表作の 神奈川沖浪裏 や 凱風快晴(赤富士)の前には人だかりができ、長い間、食いいるように作品を見ている人も多かったです。 この展覧会のキャッチフレーズは "Ordinary People, Extraordinary View" “庶民を描いた、並外れてすばらしい視点” という感じでしょうか。 ordinary (普通の)と extraordinary(並外れてすばらしい) が対になっていて、江戸時代の庶民に視点を当てた北斎のずば抜けた才能と画力を表現する、おもしろいキャッチフレーズだと思いました。

                    さて、アメリカの美術館で、感激することが2つあります。

 ひとつめは、作品をとても間近に見られるということです。北斎の作品も、額に入ったものが、そのまま壁に飾られていますから、みようと思えば、目先3センチに彼の作品が見えるのです。 “絵は もともと鑑賞するためのもの” という考えからきているのだと思いますが、日本のように50センチくらい手前から、もう1枚のガラスで囲まれているのと違い、アートをより身近にとらえることができますので、この展示の仕方がとても好きです。
 2つめは、今回訪れたスミソニアン美術館系の入場料が無料だということです。アーサーサックラー氏は医学研究員で出版者、そして美術収集家でもあり、基本的にこの美術館に収められているのは、彼の寄付によるものです(今回のような特別展示会を除く)。また、スミソニアンの予算の70%は国家予算から、残りを企業・個人の寄付、ミュージアムショップや館内のカフェなどの売り上げでまかなっているようです。ですから、観覧に訪れる人は、気軽に芸術を楽しむことができます。小さい子供をつれていっても、高い入場料を払ったのでは、子供がぐずり始めたって、元を取ろうとねばってみたり、また、入場してからぐずりだすことを危惧するあまり、高い入場料を鑑みて、「最初から(入場を)やめようか・・。」と思う心配もありません。気軽に入って、もし、ダメだったら・・次回、機嫌のいいときにもう一度来よう!と思いなおすことができます(笑)。また、今回のHOKUSAI展 少々大人の雰囲気でしたが、たいていは、とても Kids Friendly (子供たちを歓迎してくれる)なスミソニアン美術館です。次回は、そんなこともお話したいと思います。

おまけの写真は・・・。 スミソニアン美術館 界隈にいる大道芸人のおひとり。工事用のポール、ゴミ箱、清掃用洗剤の入っていた箱、スーパーマーケットで使う買い物カート を使って、ドラムをたたいている・・というわけなんです。道ゆく人が、気に入れば、手前にあるドラム缶にお金を入れていきます。彼は、なかなか腕がよく、私たちが通りすぎる間にも、かなり稼いでいましたよ(笑)!




 

2 Comments:

Blogger Pink Rose said...

作者のサーストンです。どうも書き込みがうまく機能していないようですね。コメントしたのに、掲載されていません、というお知らせを友人にいただきました。はて、困りました。すこし調整にお時間をくださいね。

ちなみに、投稿の仕方は、0 COMMENTS の部分をクリックして、コメントを投稿、その後 「ログインおよび公開」で簡単に投稿できるはずなのです。

友人のメールアドレスを記入しないといけない・・ということも、このやり方だとしなくていいと思うのですがどうでしょうか?お時間のある方、是非、投稿してみてくださいね。

6:20 AM  
Anonymous Anonymous said...

Very best site. Keep working. Will return in the near future.
»

9:40 PM  

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