Sunday, December 24, 2006

Magic Reindeer Food

皆さん、こんにちは。日本は いよいよ、今夜がクリスマスイブですね(アメリカ時間では投稿現在は23日の夜ですが)。サンタクロースのおじいさんがトナカイに乗って、世界中の子供たちの家をまわり、プレゼントを届けてくれる夜ですから、楽しみにしている子供たちも多いと思います。
 
 そこで、今日、ご紹介するのが 
 
 "MAGIC REINDEER FOOD" です。名前の通り “魔法のトナカイの餌” というわけです。アメリカでは、クリスマスが近づくと、幼稚園、学校や図書館のストーリータイムや、そのほか、いろんな場所で、この "MAGIC REINDEER FOOD" を頂いたり、子供たち自身で作ったりする機会があります。とても簡単ですから、ちょっと下の文を見てくださいね。

Material Needed:
* Three Tablespoons Quick Oats
* Gold or Silver Glitter
* Small bag
* Bow

Directions:
1, Put the oats and glitter into the bag and close.
2, print out the message below and attach to the bag.
3, Add a bow, if you like to decorate.

MAGIC REIBDEER FOOD

On Christmas Eve, sprinkle this magic reindeer food on your lawn. The sparkle of the glitter in the moonlights and the smell of oats will guide Santa's reindeeer to your house. (Do Not Eat)

 つまり・・・
 
  材料: 押し麦 3さじ ・金や銀の光る粉 ・ちいさい袋 ・リボン

  作り方: ① 押し麦と光る粉を袋に入れ、閉める。
        ② 下のメッセージを印刷し袋に貼りつける
        ③ もし、もう少し飾り付けたければ、袋にリボンをつける
  
  “魔法のトナカイの餌”
         
 クリスマスイブの夜、この “魔法のトナカイの餌” をあなたの庭の芝生にまいてください。月の光に照らされた光る金銀の粉と、押し麦の匂いが、サンタクロースを乗せたトナカイをあなたの家に導いてくれます。(あなた自身が食べてはいけませんよ。)

   というわけなんですね(笑)。とてもかわいらしい習慣で、サンタクロースを信じるアメリカの子供たちも、とても楽しんでいます。ちょっとご紹介が直前になりすぎてしまって、申し訳ないのですが、今宵、お時間ありましたら、お子さん達とお楽しみくださいね(押し麦が手に入らなかったら、シリアルでも良いと思います!)。あなたの家にも、サンタクロースが無事にたどりつきますように!Merry Christmas !!!
 



Wednesday, December 13, 2006

アメリカの小学校 ⑧


  こんにちは。12月に入り、ワシントンDCの街並みは、クリスマスのイルミネーションが美しくなっています。通勤帰りの人々も 暗くなり冷たくなった風に、コートの襟を立てながら、早足で家路にむかっていきます。こういう季節は、家族のいるありがたさや、家の中の温かさを感じつつ、まだ、そうした暮らしの出来ない国々の人たち、子供たちを覚えます。私一人でもできて、そんな世界の子供たちの助けになることはないのだろうかと胸の痛む時期でもあります。
 
 さて・・・今日の話題は、久しぶりに、アメリカの小学校についてです。以前、このブログでも、アメリカの小学校では、保護者が "遠足の付き添い"や、"親の仕事を紹介する授業" などで、ボランティアをする機会が多いということを書いたと思うのですが、今回も学校に関わる小さなボランティアを紹介しますね!

 それは・・・。“えんぴつ削り” ボランティアです(笑)。 娘の通う小学校では、年度初めに、クラス代表の保護者を決め(これは日本でもありますよね!)る他に、クラスで使う鉛筆をまとめて削ってくるボランティア、破れた学級文庫の本を修繕するボランティア、それから朝、先生たちが打ち合わせをしている間に英語やスペイン語で、絵本の読み聞かせをしてくれるボランティアの募集などがあります。(算数等の授業でレベルごとに小さなグループに別れ、授業を進めるときは、また臨機応変に募集があります。)

 実は私には、他にも1歳8ヶ月のHandful(手一杯の・・といった意味合いです。)な男の子がいまして、授業そのもののお手伝いをするのは、ほとんど無理なので、こういった鉛筆削りや、本の修繕など、家で出来る仕事を手伝っているわけです。たまたま、この夏、日本で鉛筆削りを買ってきましたので、こういう仕事は、A piece of Cake ! ( Easy as pie!) (へっちゃら。朝飯前!の意味合いです。) なんといっても日本製は性能が良いですから!!

 さて、日本に暮らしていた時、私も小学校に勤めていたのですが、よく担任の先生が授業の合間に学級文庫の本などを直していましたね~♪ 確か、先生方も授業だけでも手一杯なのに・・という感じで、お疲れになっていた印象がありますが、こんな感じで、保護者の人たちに協力を呼びかけるのも良いかもしれませんよね♪ 結局は先生が良い授業をするために元気でいてくれなくちゃ、子供たちにもいいことありませんし(笑)。 

 そして、朝の本の読みきかせについては、英語は例えば、cake(ケーキ)とあるか center(中央の)とあるかで、同じ、Cでも読み方が変わってきますので、そういった意味でも、小学低学年の読み聞かせは子供たちが”読み”を苦痛なく、楽しんでもらうために、とても大切な導入で、人出はあるだけ使っちゃいましょう!というのがアメリカ流です。これについては、また別の機会に書きたいと思います。

 では、皆さま、風邪など引かれませんように♪ また、次回、

Wednesday, December 06, 2006

Silhouettes ~切り絵~

                    週末に行われた近隣の"Craft Show "クラフトショーに行ってきました。 ここには、約200人のアーティスト達が自分の作品を持って集い、いわゆる即売会が開かれます。陶芸、パッチワーク、木工家具、写真、絵画、テディベアなど色々な作品が集まっていて、また持ち込まれるレベルもかなり高いので、週末はかなり込み合っていましたね。
 
 その中でも、私たちが目当てにしていったのはSilhouettes(シルエット)いわゆる、影絵とか切り絵とかよばれるものです。切り絵師のMrs.Bogue(ボーグ婦人)は、お母さんからその技術を伝承され、今年で切り絵師生活40年になるベテランです。
 
彼女のパンフレットによれば、"Silhouette artistry was brought to the Amerian colonies in the early 18th Century by French and English immigrants." ということで、植民地時代のアメリカ、18世紀の初頭に、フランスとイギリスの移民者たちによって持ち込まれたと書いてあります。そして、カメラが一般化しはじめる戦後まで、この切り絵は、家族の肖像画を残すための手段として、とても重宝されていたようです。なるほど~。 

 実は、このボーグ婦人については、友人から「とても腕のよい人なので、あなたの子供たちが幼いうちに、一度連れて行ってあげて!」 とお勧めがあったのです。本来の姿より、少し美化した感じで仕上げて、お客さんを喜ばせる手法かな?なんて勘ぐって行ったら、思いのほか、感動しまして(笑)。私には、7歳と1歳半の子供がいるのですが、どちらもよく特徴をとらえていましたね~。"どんな特徴か?"といわれても、なかなか表現できないところを、見事に切り絵で表現しているところが、やはりさすが、アーティストという感じでしょうか(うっ、私に表現力がないだけか・・(苦笑))。

 インターネットが普及しているこの頃は、彼女から遠く離れていても、電子メールで写真を送るだけで、仕事を請けてくれるそうですから、もしご興味がある方いらしたら、下記のサイトをご覧くださいね♪
www.silhouetteartist.biz

 では、また次回!

Friday, December 01, 2006

Alice からの電話

  アメリカに住みはじめた5年半ほど前、驚いたことの一つが、カタログやインターネットを通しての物の購入、いわゆる“お取り寄せ”がとても多いということでした。日本でも、書籍など、自分が何を欲しいのかあらかじめわかっている場合は、インターネットでの取り寄せもあるかと思いますが、洋服やおもちゃ、小物などは、やはり目で確かめてから買う方が確実ですし、まだまだお店で購入する日本の方が多いのではないかと思います。 でも、こちらに来て、アメリカでは、そういうものですらインターネットを通して購入する人がとても多いということを知りました。そんな中でも、5年前にアメリカ人の友人が、庭にバラの苗を植えていた時、“この苗はね、カリフォルニアから来たのよ。” といった時は、とてもショックだったと記憶しています。“えっ?
バラの苗すら飛行機に乗って、ワシントンDCまで届けてもらっちゃうの?” (それはちょっと、贅沢のし過ぎなんじゃないの・・?)と、そんなふうに感じてしまったんですね。でも、よく話を聞いてみると土地の値段の安い場所で花を育てている園芸家たちから直接購入すると、都会で買うよりも、元気の良い苗が、手ごろな値段で買えるというわけなんです。そして、カリフォルニアなどはバラ育種の数も豊富で、選択肢もたくさんあるということなんですね。なるほど、、そんなこともあるのか・・とそれからは、彼女のカタログ本を見ながら、時々インターネットを利用して、球根や苗を買ったりしていました。

 さて、やっと話しの本題に入りますね (前おきが長すぎてごめんなさい(苦)・・。)

 こうして、時々インターネットを通して、買い物をしていた私ですが、今までは、その owner (オーナー)達との接点はなく、ただカタログで物を選択したら、インターネットにクレジットカードのナンバーをタイプして、数日後に、その物が配達されてくる・・。そんな感じでした。でも、今年の、Peony(芍薬)の球根をカタログで買ったときは、とても嬉しい経験をしました。最初はいつものように、自分の欲しいものをただ mail order に書き込んで郵送したわけです。投函してしまえば忙しさのあまり、そんなことも忘れかけた数日後の夕方、娘が "You have a call from Alice."  (アリスから電話だよ。)といって受話器を持ってきてくれました。“えっ?誰?アリスなんて知らないよなぁ・・。誰だっけ?” ・・と電話を取ると、“私よ、アリス。○○ナーサリーのオーナーです。Hiromi、あなた、私のnursery(苗木などの養樹園)から、芍薬を2種類オーダーしてくれたでしょ?それがね、残念ながら、今年は、もう全て売切れてしまったのよ。” そのオーナーであるアリスの声がなんとも、“優しく話し好きで、知的なおばあちゃん” を想像させるので、私はすぐさま、アリスに好感を覚えました。そして、それから、彼女は受話器を握ったまま、延々と、今でも彼女のナーサリーに残っていて、しかも、素晴らしい花をつける球根について話を聞かせてくれました。その情報量もさることながら、彼女のビジネスは1人でやっていること、2エーカーもある庭に、彼女の家はほんの小さく建っていて、後は芍薬や百合が咲き乱れていること、サンクスギビングの休日の間も私の希望があれば庭にでて球根を掘ること(そうしないと日々寒くなり、転植された球根が春に花を咲かせなかったりすることがある)を教えてくれました。結局、私たちは、彼女のいちおしの“Hawaiian Coral ”(ハワイのさんご礁)というオレンジがかったピンク色の芍薬を頼むことにしました。球根が届いたら教えてね!と言われ、電話をきり、いざ芍薬の球根が届いてみると、百合の球根がおまけに5つも入っています。そして、"This is a litte gift for your little helper." (貴女のガーデニングを手伝ってくれる小さなヘルパーにちょっとしたプレゼントよ。)とのメッセージが。電話を取り次いだ娘が大喜びだったのは言うまでもありません♪ mail order から、ひょっとしたことで、こうして人と人のつながりができました。コネチカット州に住むAliceですが、いつかどんな形でか、彼女や彼女の植樹園を訪れられたら・・と思っています。その前に、私たちから、クリスマスカードを送ることにしましょうか♪

 そして、私たちの小さな庭に、すっぽり温かい土に埋められた、Alice (アリス)の大事に育てた球根たち。春には、私の庭でどんな花を咲かせてくれるのでしょう!とても楽しみです。