Friday, February 24, 2006

アメリカの小学校 ①

  この標識、どんな意味だと思われますか?KISS & RIDE と書いてありますよね。直訳すれば・・キスと(車などの)乗り物に乗る・・ということで・・・・??。

 実はこれ、学校や地下鉄の駅前でみることが多いのですが、いわゆる「車の乗降場所」の表示なんです。

 アメリカの小学校は、スクールバスで通う子と、親が学校まで自家用車で送る子といます。大人に送ってもらう子達は、朝、ここに車を横づけして降りて教室にむかうわけです。

で、"Have a nice day, sweet heart !" (よい一日をね!) とお父さんなりお母さんが子供たちに言いながら、KISS KISS KISS をして、お互い、それぞれの場所で充実した時間を過ごしましょう!ということなんですね!

 ちなみに私は、アメリカに住み始めたばかりの頃、この表示を初めてみて、「これ、何?」・・って感じだったのですが、今ではすっかりアメリカのママになってしまい、娘を "I love you ! Have a fun with your frienads ! " (大好きよ!お友達とたのしくね!)といいながら KISS して送りだしています(笑)。 

Tuesday, February 21, 2006

クラシックコンサート と 子ども

 "The President's Own" という、アメリカ大統領おかかえのオーケストラコンサートに行ってきました。彼らは、ホワイトハウスで各国、要人の宴に演奏するのが、基本的な仕事ですが、その他、時間のある限り、近隣の公会堂で無料市民コンサートを開いてくれています。なにしろただで、プロのクラシックコンサートを聞けるのですから、地元民にはとても人気があります。月1回、日曜日の2時からなので、中高年のカップルも仲良く手をつなぎ、音楽鑑賞を気軽に楽しみます。また、このコンサートは子どもの年齢制限もなく、どんなに若くても(赤ちゃんでも)入場が許されます。

 さて、今日は、子どもたちが、こういった大人の世界にどのように参加していくか・・という話を書きます。

 まず、今回の場合、演奏曲の1つに Richard Strauss 作曲の Concertino for clarinet and basoon, というものがありました。お姫様 (クラリネット) が森でひとり、美しい声で歌っていますと、その美しさに惹かれて、熊がのそのそと出てきます (バスーン)。はじめは、これに大変びっくりしたお姫様でしたが、陽気な熊に惹かれ、だんだん一緒に楽しく踊りだすという物語になっています。大人は、コンサートが始まる前に、それぞれの子どもたちに「お姫様はどんなドレスを着ているかしら?」「森の木々の向こうから、うさぎが跳びはねてきたわ!」とか、いろいろに話しかけて子どもたちがどんどん音楽(想像)の世界に入っていき、音楽を主体的に楽しめるように、助けるわけです。また、クラリネットとバスーンの音色の違いに耳を傾けるように話したりします。そういった意味で、周りの大人は、子どもたちが一見大人の世界であるクラシックコンサートを楽しめるようにと努力を惜しみません。
 しかし、反対に演奏中に話をしたりすることは、いくら幼い子どもでも許されません。かならず、大人(親)は、その子の手を引き、静かに、でも、さっさと退席します。そして、会場の外で、きちんと何がいけなかったを子どもに説明しています。あまり感情的に声を荒げたりせず、でも、"I am very disappointed with you." (あなたの行動には、とてもがっかりしたわ。)と低い声で子どもの目をじっと見て、話して聞かせます。その後、静かにすると約束して、会場に戻る場合もありますし、「今回は(お行儀よくするという)約束が守られなかったのだから、残念だけど帰りましょう。」と そのまま帰路につくこともあります。
 愛情をおしみなく与えつつ、でも、しめるところはきちんとしめる、アメリカ流の子育て。わたしはとても共感しますし、好きなのです。
 皆さんは、いかがでしょうか。

"The President's Own" United States Marine Band の活動は
 http://www.marineband.usmc.mil/ でご覧になることができます。

Friday, February 17, 2006

アメリカの本屋さん ①

 季節のお祭りが大好きで、陽気なアメリカ人。大好きな本屋さんBarnes & Noble もバレンタインデーが過ぎてしまい、いっせいにイースターの本たちのデコレーションにきりかわりました。今年は暖冬の東海岸ですが、それでも、先週は雪が10センチほどつもったりして、春が待ち遠しい地元民たちです。イースターの絵本は、”うさぎ” ”たまご” ” ひよこ” などのかわいいイラストが多く、春が待ち遠しい心も手伝って、ついつい購入してしまいそうになります。それでも、結局は、気をつけて、イラストだけでなく、心にしっとりと語りかけてくれる、よい絵本だけを集めるようにしています。かわいいだけの絵本は、読む大人も、読んでもらう子供たちも、すぐにあきてしまいますから・・。

 さて、ちなみに待ちに待った春が来て、うきうきする様子を表す表現で Spring fever というのがあります。"The sounds of robin's singing gives me spring fever !" (つぐみの鳴き声をきいていると、春が来たなとウキウキ しちゃうわ!ってな具合です。) 

Barnes & Noble ( N.Y 発のアメリカ大手のチェーン本屋さんです。)
 
http://www.barnesandnoble.com/

Thursday, February 16, 2006

wiggly tooth ~6さいの詩~


 多くのみなさんが、6歳になると乳歯がぬけて、しばらく前歯がなかったりする、なんとも愛嬌のある、写真におさめておきたい時期を過ごされたことがあると思います。アメリカでは、抜けた歯を枕の下においておくと、夜中に Tooth Fairy (歯の妖精) がやってきて、お小遣いと小さなプレゼントを置いていってくれます。夫が子供のころ、tooth fairy のおいていくお小遣いは1¢だったようですが、今では25¢ から $10 と各家庭の状況により、おいていってくれるお小遣いにも差があるようです(笑)。さて、ここで問題です。

 「ぐらぐらの歯」って英語でなんというんでしょうか。

 実は、Wiggly Tooth というんですよ。類にもれず、6歳になった娘もしばらく "My tooth is so wiggly !" (私の歯、すっごく、ぐらぐらだよ~!)とさわりまくっていたのですが、本当にもうぐらぐらなのに、そうやって気にしている時には、まだしっかり根がくっついていて、まさに取れそうで取れない・・時期をしばらく過ごしていました。そして、「あぁ、今夜は大晦日だねー。」なんてほかの事に気をとられていたときに、思いがけず、自然に、とれてしまいました。あんなに大騒ぎしていたのに、なんとなくあっけなく抜けてしまったと思っていたら、こんな詩をみつけました。もしかすると、乳歯の抜け方って、みんなこんな感じなのかな?なんて思ってくすくす笑ってしまいました。


THIS TOOTH

I jiggled it
jaggled it
jerked it

I pushed
and pulled
and poked it

But-

As soon as I stopped
and left it alone,
This tooth came out
on its very own!


ぼくの歯

ぼくは、歯を揺らしてみたんだ
     ゆらゆらと 揺さぶってみた
     ねじったりも してみたよ

ぼくは、歯を押してみたんだ
     ひっぱってもみたし
     それから、つついてもみたんだよ

でもー

ぼくが、歯をいじるのをやめて、ほっぽっておいたとたんに
この歯は、ひとりでかってに抜けてきたんだ!

Lee Bennett Hopkins(リー・ベネット・ホプキンス 君)


引用 TALKING LIKE THE RAIN
    Selected by X.J Kennedy & Dolothy M. Kennedy

この詩は短いけれど、韻をふんでいますね。だから、子供でも簡単に覚えられます。ちなみに英語で「韻を踏む」は rhyme です。例えば、"Run" rhymes with "son" で、"Run" と "Son" は韻が合う・・のようになるわけです。

お気にいりのララバイ


 今日は、私と娘のお気に入りの子守歌を紹介しますね。アメリカに越して間もない頃、図書館で子供を集め、絵本の読み聞かせをしてくださる会に、毎週出席していました。その時、ミス.エリザベスが、会の終わりに必ずかけていたのがこの曲でした。CDは HAPPINESS CAKE/ Song by Linda Arnold というのですが、どの曲も夢があって、かわいくて、ほんわかしていて、大人の私も大好きな1枚です。特にお気に入りなのが、題名も、そのままに 「Thank you」 です。この歌詞のように、子供たちの一日の終わりって、いろんな楽しいことを想いだしながら、今日も一日、すべてのこと、ありがとう!という気持ちで、幸せに眠りについてほしいと思います。そして、母である私も心の中で、私の愛らしい子供たちよ、この温かな小さな手をありがとう と歌っています。

 
Thank you

Thank you stars, thank you moon         
Thank you pillow in my quiet room      
Thank you Mother, thank you Dad      
Thank you heart for feeling glad        

Thank you sun, thank you rain          
Thank you snowflakes, on my window pane  
Thank you kitten, puppies too          
Thank you clouds and skys of blue

Thank you stars,thank you moon  
Thank you pillows in my quiet room       
Thank you Mother, thank you Dad        
Thank you heart for feeling glad         


お星さま、ありがとう お月さまも、ありがとう
私の静かな部屋の枕さん、ありがとう
お母さん そして お父さん ありがとう
嬉しいと感じられる心を ありがとう

お日さま、ありがとう  雨もありがとう
窓についた 雪のかけらを ありがとう
子猫も 子犬も ありがとう
雲や 青い空を ありがとう

お星さま、ありがとう お月さまも、ありがとう
私の静かな部屋の枕さん、ありがとう
お母さん そして お父さん ありがとう
嬉しいと感じられる心を ありがとう